じゃがり狂の日記

孤男が日々のあれこれや時事ネタを垂れ流すブログ。 オタなので漫画やアニメ、ゲーム、最近は自己満足アウトプット用のコミュニケーション技術関連のことも書きます。

2016年04月

こんばんわ、じゃがり狂です。
もうすっかり春って感じですね、私は雪国に住んでいるので、雪が解けていくのを見る過程で余計そう感じます。
除雪で一か所にまとめた雪くらいしかもう残ってないですもん、本格的に春って感じです。
というかもうゴールデンウィークも近いんですよね、最近まで正月だった気がするんですが、いやはや時間の流れって早い。

前置きはさておき、本題、今日もアニメの感想と行きます。

僕だけがいない街。前期アニメ感想、となってますが、私はこの作品はリアルタイムで追っておらず、昨日今日で全部動画サイトで一気見しました。dアニメストアってところなんですけど、ここは月額500円で色々見れるのでとても良いところですね。

 さて、この作品ですが、あらすじとしては、主人公の藤沼悟は売れない漫画家で日々バイトで生計を立てている29歳独身です。
そんな冴えない彼だが、リヴァイバルという、突然巻き戻った時間に戻る現象に巻き込まれるという特異な体質だった。
リヴァイバルが起こる条件は、悟の倫理的に何かよくない状況が起こった場合で、人死や犯罪などが起きたときなどが該当する。
 
 ある日、そのリヴァイバル現象が起こり、人身事故を未然に防いだ彼だが変わりに怪我を負う。
息子が怪我をしたということで駆けつけた母親、藤沼佐知子は流れで悟のアパートに数日同居することになる。
部屋での会話の中で、悟は過去に誘拐されそうになったこと、その際にクラスメイトの雛月加代が亡くなったことを思い出す。その犯人は悟に良くしてくれた近所のお兄さん、白鳥潤だったことも。

 それから佐知子と買い物に出た途中で再び悟の身にリヴァイバルが起こる。そのとき悟は結局何が原因だったかわからなかったが、佐知子は誘拐未遂と思われる現場を発見、その車のナンバーを携帯の撮ることに成功する。
 そしてその誘拐未遂事件というキーワード、自分を見て誘拐をやめた犯人の姿から、過去に起こった誘拐事件の犯人は白鳥潤ではなかったことを推理。

 しかし佐知子はそこまで推理したところで、悟の部屋で何者かに後ろから刺される。その相手が過去の誘拐事件の真犯人であるとわかるが力尽きて死んでしまう。悟はその直後に帰宅、佐知子の死体を目の当たりにして当惑。そこを偶然やってきた隣人に目撃され犯人扱いされる。
アパートを取り囲む警官に追い詰められた悟はわけもわからず逃げ出そうとし、そこでリヴァイバル現象が起こった。

 しかしそのリヴァイバルはいつものようなすぐ前の過去に戻るというものではなく、なんと18年前に戻るというものだった。
再び小学校5年生となった悟。リヴァイバルの原因が、18年前の誘拐事件で殺された雛月加代の死にあると考えた悟は、彼女を死の運命から救うため奔走する。

といった内容です。けっこう長い説明になりましたが、ざっとこんな感じですね。本当はこの中に、何気にこの作品でかなり重要人物である片桐愛梨という女の子もいるんですが、アニメではそこまで本筋には関わらなかった印象があるので入れませんでした。


この作品の良かったところは、ループはループなんですけど、都合の良いものではないということですね。悟は現代と過去を2回行き来するわけですが、ループを任意で発動させることができないのが怖い。
つまり、何回も周回したことによる経験を稼げないということですね。1回1回を全力をかけなければ、何もかも失った状態で現代に戻り、母親殺しの犯人として捕まる暗い未来が待っているわけです。
これは、自分で任意に何回もループを使える他作品のキャラより圧倒的に不利。まして悟は小学校5年生という、社会的にも肉体的にも弱い状態で誘拐犯と対峙し、加代を守らなければならないわけですから。

その中で小5という立場を生かし、時に母親や先生、他の友達の力を借りながら状況を良い方向に変えていく。リヴァイバルという状況を除けばごく一般社会の中であがく姿は等身大で、ゆえに奥が深かったように思います。


この作品を見終わって思ったことは、勇気というものの広義的な意味と重要さでしょうか。
白鳥潤こと「ゆうきさん」。彼が悟と話す際に、諭すようにして言っていた勇気という言葉。
それは絶望的な状況下で前進する、といったことにとどまらず、人と人との距離を埋めるときの踏み出す勇気をも意味していましたね。
そしてそうした勇気が人の輪を作り、大きな困難や危機から脱する強い力となる。

終わってみればこの上なく王道な作品だったような気がします。

今回はタイトル通りまるでネタバレしてません。なので、気になった人はぜひこの作品を見ることをお勧めします。



こんばんわ、じゃがり狂です。
ここ最近ずっと仕事やめようかどうか悩んだりしてますねぇ。
即断即決の人ならすぐなんでしょうが、臆病なもんで。


さて、今日の感想はタイトルの通りです。前期アニメでは一番盛り上がったんじゃないかと思う作品。
DVD、ブルーレイの売り上げも凄いそうですし、早くも2期が決まっている成功作品でしょうね。

この作品はグリムガルと同じか、それ以上に小説家になろうの主流、つまり神様転生でRPG世界へみたいなノリです。
ただその辺は一捻りしていて、転生で選んだ特典が残念、仲間に加わる面子も残念、主人公の素質もやや残念な感じ。
まぁギャグ路線なのでその辺に悲壮感はないんですがね。

序盤で調子のった神様を痛い目見せる、もわりとよくある話なんですが、転生の特典として連れて行く形は軽く笑いました。
そして連れてきたはいいけどまるで使えず、金銭感覚もおかしい女神、アクア。
仲間になるヤツは、爆裂魔法という大火力魔法だけしか使えず、使ったら一発でMP切れのアークウィザード、めぐみん。
もう一人は身を挺して仲間を守る前衛騎士、とみせかけてドM,かつ素早さや命中にステータス振ってないから攻撃がまるで当たらないただの壁のクルセイダー、ダクネス。

主人公カズマも素質が低く、戦闘力に関しては一番低いただの冒険者。

ほんと、ギャグ展開じゃなかったら軽く詰むパーティですね。


面白かったシーンは、まぁ毎週面白かった感じがありますが、めぐみんがカズマと一緒に毎日、魔王の幹部の城に爆裂魔法をぶっ放していくシーン。
それに伴い、堪忍袋の緒が切れた幹部が街に抗議しにくる下りが面白かったです。
そこからさらに、ダクネスが持前のドMでくっころ女騎士(自発的)やらかすシーンはネットのそうしたネタに慣れ親しんでる人なら必ず笑えるはず。

この作品はとにかくキャラの個性を万遍なくアピールできてるんですよね。
パターンが若干決まっちゃってるんだけど、まぁそうくるよなと思いつつも笑ってしまう。



全話終えての感想は、良い娯楽アニメだったなーと。終わったときの余韻、テーマ性に対する個人的な感想もとくにないスッキリした終わり方。
基本的にギャグに振り切れてる分、重苦しいシーンもあまりなかったですし、だから分類的には一緒のグリムガルとはまさにジャンルが違う。


ただ、ギャグだからシリアスより劣るとかそういうのとは違うんですよね。ギャグもここまでできると1流で、下手なシリアス作品よりもレベルとしては上なんじゃないかと思えるほどに。

ようは魅せ方ってヤツですか、シリアスでも視聴者もしくは読者が突っ込みたくなるような設定の粗、展開の粗などがあると途端に熱が冷めてしまいますし。
ギャグにしたってあまりに笑えないとひたすら滑稽ですからね。


とくに構えることなく気軽にアニメが見たいならこの作品はおすすめです。


こんばんは、じゃがり狂です。
冬アニメが終わり、春アニメに突入している今時期、だからこそ前期のアニメがどうだったかを振り返ってみたいと思います。

今夜は灰と幻想のグリムガルについて。

このアニメは分類としては異世界転生、もしくは漂流といったところでしょうか。小説になろうでは腐るほどあるジャンルではありますが、
この作品はありがちなご都合主義、神様から力をもらっただの、実は原住民に対する優位性があるだのを意図的に排し、
大した強さや機転を持たない平凡以下の6人の少年少女がRPG風の世界で紆余曲折を経ながら成長していく話ですね。

ラノベ特有のテンプレ的な展開とはまた違う、異世界での等身大の暮らしぶりや過酷な状況下を淡々と描写していくところはとても良かった点。とくに、RPGで言うところの雑魚キャラのゴブリンの意外な強さ。主人公達と命のやり取りの経験の違いが如実に表れてる描写は秀逸でした。

あと女の子キャラが自然に可愛いと思える動きや表情をするところがまた良い。
露骨なエロはないけど、表情や身体の動きがとても丁寧に感じました。

ネタバレになるのでここからはスクロールを下げます。



























この作品が本格的に面白くなるのはやはり、6人を率いていたリーダーであるマナトが死んでからでしょうか。
それまでは甘さや弱さがあっても、6人の中で際立って優秀だったマナトのおかげで大きな危機を迎えることなくモンスターと戦うことができていた。
しかしマナトありきで他が未熟過ぎた中で起きた突然の危機的状況で、一番冷静に対処できていたマナトが結果的に一番割を食う形になり命を失った。

失ってから初めて、その人に甘えていたと気づく。しかもその相手がよりにもよって同い年で同じ状況下にいた仲間だっていうんだから、なんかいろいろどうしようもない感じですね。

それから残った5人は同期のキッカワの計らいでメリーという新しい仲間を加え、お互いぎくしゃくしながらも距離を近づけていく。

気に入ったシーンは、メリーの過去を知って、主人公のハルヒロが拙いながらも皆の前でメリーを仲間だと言い、一緒に戦っていこうと意思を告げるシーンですね。
ハルヒロはそれまで及び腰で、誰かが自分の代わりにきついことをやってくれることを期待するような半端野郎だったわけですが、その枠からようやく抜け出たんだなと成長がわかるシーンでしたね。

お互い距離感がつかめない以上は手さぐりでも言葉で想いを伝え合うしかない。
メリーとハルヒロらの心の交流は初々しくもあり、真っ当な人間関係の作り方の原点のような風に思えました。



悪かった点として、
最後はややご都合出ちゃったような感じはありますね。メリーの仲間を3人殺し、義勇兵を幾人も屠ってきたデッドスポットは明らかに強敵だったのに、ハルヒロが一人でクリティカル効果で倒しちゃったのは唐突だった。
まぁあれは普段からできるわけではない火事場の馬鹿力ってヤツなんでしょうけど、そういうのは無しで行ってほしかったのが一つ。

あとは雰囲気を出そうとし過ぎて間延びしていたように感じるシーンがいくつか。あんまりやりすぎると見ててダレるのでここは気をつけて欲しかった。

最後に、挿入歌を入れるタイミングが空気読めてない。これは大きなマイナスですかね。マナトの死が確定したシーンがやかましすぎてぶち壊しだったのは否めない。


とまぁ悪い点を列挙しましたが、基本的には良いアニメでした。同時期に見てたアニメでは3本指に入るくらいには好きでした。

ネットでの印象としてはこのすば(「この素晴らしい世界に祝福を!」の略)とよく比較されていましたが、大きな分類としては一緒ですが、
方向性はまるで逆な作品でしたのでどちらが上とかはここでは言うつもりありません。

まぁ話題性や盛り上がりは間違いなくこのすばに分があるでしょうが、ああいう作品のほうが大衆向けというか、騒ぎやすいですからね。

このページのトップヘ